6,
きいろおにのこぶがひっぺがされて
まわりにいたむすめおにたちはなにがなんだかわからずうごけません
「むすめおによ、ゆるせ・・・」
おじいさんはめにもとまらぬはやさで
むすめおにたちのあいだをかけめぐり
むすめおにのあたまにポンとかるく手をおいてまわりました
おじいさんはいいました
うまくできたかわからんが・・・
むすめおにのあたまのなかにあった「こぶごころ」をとった
「こぶがおおきいおにがすてき」とおもいこむ「こぶごころ」
それをとったのじゃ
セクハラと感じさせてしまったなら、心からおわびする
むすめおにたちはきょとんとしていました
そして「あたしはなんできいろおにのことがすきだったんだろう?」と
くびをかしげながら
それぞれのうちにかえっていきました
( 7につづく)