こうきちの小屋 はるのこうきち雑記ノート

抱きまくら抱きしめて眠るおじさんの日々

こぶとるじいさん の おにせいばい 11

11,(最終見開き)

おにたちにわかれをつげるころ
おじいさんのからだがきゅうにがくがくふるえだしました

きいろおにといいあいになったときな
じっさいにたたかえばかてるわけがないからのう
しぬかもしれんなとおもうた
おもいだしたらいまごろふるえがでてきたわい

まっすぐみつめるみどりおにに
「ゆうきをふりしぼれば、なんとかなることもあるんじゃのう」と
おじいさんはニカッとわらいかけました
(ふるえのせいで はをガチガチならしつつ)


おじいさんはじぶんのむらへのみちをいそぎます
ラブラブのおばあさんがまっているむらです

ばあさんや~
かえったぞ~

たきぎあつめにいったのに
たきぎをもちかえるのをわすれたおじいさんが
おばあさんにちょっとだけしかられたのは
おにたちにはないしょです

(おしまい) (後日談的イラストにつづく)

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