20代に村上春樹さんの著作を好んで読んでいました。その事実を誰とも共有せず、自分だけで読んでいました。
かつて、そんな若者だったおじさん、こうきちです。
軽いネタバレ含みます。
長編の中では私は「ダンス・ダンス・ダンス」が一番好きだったかもしれません。
でも、ストーリーの大半は忘れてしまいました(汗)
それでも、私の中にいつまでも残っているシーンがあります。
私のこれまでの人生における色々な苦しい時期、このシーンがそっと心を支えてくれたようにも思います。
そのシーンは・・・。
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ディック・ノースの死に際して少女ユキが、ディック・ノースの生前、彼についてあまりよく言ってなかったことへの申し訳なさのようなことを口にする。
それを聞いた「僕」が少女ユキに自分の考え方を伝える。
途中、
「公平に見れば君はよくやっている。気にしなくていい。僕が偏狭過ぎるんだ」
という感じのフォロー(というか詫びというか)を挟み、
「僕のいうことは難し過ぎる?」「少し・・・」そう言うとユキは微笑んだ。
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ここまでの一連のあの部分が、私の胸にとても強く残っています。所蔵していないのに、そこだけは思い出せます。
(所蔵していないので、細部は違っているかもしれませんが・・・)
私は、この作品のこの部分が村上春樹さんの著作の中で一番好きです。
(私が誰かを亡くした時に心を支えてもらった・・・ということではないので、小説内のその文面と私の状況が一致していたわけではないのですが、苦しい時つらい時このへんの一連のシーンに随分救われた気がします。)
・・・と、この下書きを保存した後に試しに検索してみましたら、私の好きな部分について私が感じていたことが「これ以上なく完璧に」表現されていたネット記事を見つけてしまいました(苦笑)。
ここに貼り付けさせていただきます。
ルール違反ではないですよね?(汗)
【ダンス・ダンス・ダンス/村上春樹】ほんとうに活かせる名言をみつけよう #11 | モロトメジョー税理士事務所