こうきちの小屋 はるのこうきち雑記ノート

抱きまくら抱きしめて眠るおじさんの日々

「君たちはどう生きるか」ピンぼけ感想(ネタバレなしのつもり)

エンドロールが流れている間、「宮崎駿さん、ありがとうございます」という思いが自分の中にあふれました。

ちょっと前ですが「君たちはどう生きるか」観てきました。
(ストーリー上の具体的なネタバレはありませんが、私個人のピンぼけ感想は色々書きます。)
エンドロールが始まり、ハイジや未来少年コナンなどから連なるこれまでの宮崎アニメ全てに対しての「宮崎駿さん、ありがとうございます」という思いで涙が出始め、映画自体のストーリーと関係が無い涙だったので、さすがにちょっとだけ他の人に気づかれないようにしようという思いが生じました(笑)

 

本作について。私は観て良かったと思いました。(ただ、私の場合は前半しんどかったです。「ずっとこの感じなのか?」と不安でした。)

別件ですが、Coccoさんの歌「強く儚い者たち」について、「不穏なイントロからの、その後の解放感」のような感想をよく目にしますが、「君たちはどう生きるか」では「前半」と「後半」で、私は同じような感覚を持ちました。「不穏な展開の後の解放感」という意味で。
あくまでも、「私の場合は」ですけども(汗)

Cocco「強く儚い者たち」Music Video - YouTube

 

ネット上に「難解」という言葉がよく出てきているくらいなので、私の頭にも当然「難解」でした。
よくわかっていない部分も多いです。というか、私はほとんど何もわかっていないと思います。
(私は博識ではないので、普段から映画や小説についてネット上で他の方の解釈を読ませてもらって初めて「ほえ~、このシーンにはそういう背景(?)があるんだ・・・」というようなことを知ることも多いです(苦笑))

別件ですが、ずいぶん昔、たぶん村上春樹さんがご自身で述べておられたと思うのですが、(私の記憶は正確ではないと思われ、「何かの書籍でそういう意味のことをおっしゃっていたような」というくらいの感じですが)、「僕は、小説においてストーリーがわからない部分はわからないまま『そういうものなんだな』と読み進めればいいように思います。例えば、寝ている間に見る夢。わからなくても展開に整合性がなくても『わからない!』『整合性がない!』などとは思わずに、ただただ夢のその世界を体験していることってあると思うんです。それと同じ感じでいいんじゃないでしょうか」と。

「おお~。なるほど」
これを読んで以来、私は、小説でも映画でも「俺にはわからないけど、『まあここはこういう感じ』ということで」ということで、楽に(?)作品を楽しめるようになりました。(ただ、それを読んだ後の私、村上春樹さんの長編は一つも読めていないように思います(汗))

それで「君たちはどう生きるか」。
私は「『そういう感じ』の観方しかできず、すみません・・・」でしたが、良い時間を過ごさせていただいたと思っています。
前半はしんどかったですけど(苦笑)

わが子が楽しめるかどうかの確認もあって、先に妻に一人で観にいってもらいました。
(妻の場合は近くにちょっと「集中を阻害する観客群」がいたらしく、憤っていました。帰宅後に。)
妻から「わが子は楽しめない気がする」という情報もあり、私は他の日の仕事の後に「その日の最終上映」を一人で観にいかせてもらいました。
(観終わった私も妻と同意見でした。「わが子、『ラピュタ』と『ナウシカ』は大好きだけど、今回のこの一作は楽しめないだろうな」と思いました。
わが子の場合は「『ラピュタ』と『ナウシカ』は大好きな子」ですが、これがもし「『トトロ』と『千と千尋』と『ポニョ』は大好きな子」であっても、劇場に連れて行ってあげたらその子が楽しめるかといえば、私は違うように思いました。)

「その日の最終上映」、ちょうどいいくらいのまばらな感じで快適に楽しめました。料金もちょっと安かったですし、「その日の最終上映」、私としてはおすすめです。

エンドロールが始まり「長編映画としてはこれが本当に最後なんだろうな・・・」と思うと、
宮崎駿さん、ありがとうございます」
私はその思いで胸がいっぱいになりました。

その思いで胸がいっぱいになりながら映画館を後にしました。

 

 

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(2023年10月10日:後日編集で、エンディング曲「地球儀」のユーチューブ動画を貼り付けました。)


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