こうきちの小屋 はるのこうきち雑記ノート

抱きまくら抱きしめて眠るおじさんの日々

「逆上がりテスト・拒否事件」 内向7歳児の反抗

はるのこうきちと申します。「将来、絵本作家になれたらいいなあ・・・」と思っているおじさんです。

 

最近の教育現場では、ネガティブな評価よりもポジティブな評価を児童に伝えましょうということで、通信簿もマイルド(?)になっているようですね。

私が子供の頃は「遠慮がない感じ」ありました。

 

私が通信簿で毎回書かれていたのは「もっと明るく元気に。活発になりましょう」でした。
小学校低学年の頃は特に毎回毎回そう書かれていました。

ほっといてくれ、でした(笑)

「明るく元気な奴は授業中に騒いだり人を傷つけたり、迷惑をかけている。
僕はおとなしいかもしれないが、誰にも迷惑はかけていない。それでいいじゃないか」
7歳児ながら、そう思っていましたねえ・・・(遠い目)

小学1年生2年生の間は(下手したら3年生の間も)、授業中の「これがわかる人~」の時に、一度も挙手したことがなかったと思います。正解がわかっていても。

 

斜に構えていたわけではないです。
皆の視線が自分に集まるのが嫌だった。
皆の視線が自分に集まる中で声を発するのが嫌だった。

 

引っ込み思案だったのです。

 

そんな引っ込み思案の私が、強烈に意思表示した「事件」。
それはたしか小学2年生の時の体育の時間。逆上がりのテストの日。

 

出席番号順に一人ずつ皆の前で逆上がりをする。逆上がりのテスト。

 

順番が来た私は先生に言いました。
「やりません。できないのはわかっているので、今ここではやりません」と。

その時の光景をいまだに何となく憶えています。

 

結構な時間、拒否し続けた記憶があります。粘りました。

(といっても、長くて2分くらいだったと思いますが・・・。)


結局、やらされました。
「はい(こうきちくんは「失敗」ね)」「じゃあ次、◎◎くん」
そんな感じ?

 

やって、失敗して、さっさと自分の位置に戻れば。

その方が良かったのかもしれません。
でも、クラスメイトに「笑われる」ことを7歳児の私は強く拒否しました。

「評価は0点で構わない。笑われることは拒否する」
7歳児であっても、その権利はあっていいようにも思いますが、どうなんでしょうねえ・・・

 

スポーツ競技会であれば、怪我を抱えた選手が自分の意志で棄権する権利はあると思います。
7歳児が自分の尊厳を守るために棄権する権利。
教育界の皆さん、ご一考どうでしょう。

 

世間でも色んな人が言っていることだとは思うのですが、みんなの前で一人ずつ行うテストの意味もあるとは思います。

歌が上手な子がみんなの前で歌声を披露して「わ~(うまーい!)」と賞賛される。
運動が得意な子が(特に、どちらかというと勉強が苦手で教室での科目で悔しい思いをすることが多い子が)、体育のテストで「さすがだね!」「すげーな~」と賞賛される。

でも、例えば、「どうしても本来のメロディ通りに歌を歌えない子」がみんなの前で歌わされて、心に傷を負ったら?
「棄権」の権利はあっても良いように思います。

 

私の記憶違いかもしれませんが、私が6年生だったか、一度、歌のテストが普段と違うことがありました。
一人ずつ皆の前で歌うのではなく、「全員、笛の自習」をしている中で、一人ずつがほとんど先生にしか聞こえない位置で先生にだけ歌を聴いてもらう。そういうやり方の時がありました。(あったような気がします。)

男子の声変わりに配慮?
「メロディ通りに歌を歌えない子」がいることを先生は把握していた?
いい先生だったので、何かしら思うところあって試行錯誤したのかもしれないですね。

 

逆上がりテスト拒否事件を起こした私としては、「7歳児にも棄権の権利を!」と後進「内向7歳児」のためにそう言ってあげたいところなのですが。
ただ、
「それを許すと、何でもかんでも全部やらない子になってしまうよ」
「人生、誰でも失敗続きなんだから、一つ一つの失敗を軽く流していけるようになるためにも、失敗の経験、失敗を見られる経験は必要なんだと思うよ」(愛妻の意見)
そう言われると、「もちろんそれも正しいと思う・・・」と思います。

(※妻の意見は、わが子の教育について二人で話している時に出たもので、私の「逆上がりテスト拒否事件」を直接的に話題にした時のものではありません。補足おわり。)

 

 

「一人一教科だけ、『皆の前』を拒否できる」
学校生活、何とかそれで手を打てないものですかね(笑)

児童一人ひとり、「歌」「体育」「絵(の展示)」「習字(の展示)」「作文(の公開)」「朗読」等、何か一教科は「皆の前を拒否OK」で。
(他にもありそうですね。「算数の発表」「英語の発表」とかも場合によっては?「社会科」なら「家族構成(の公開)」「自分の名前の由来(の公開)」「アイデンティティ(?)(の公開)」とかも?)

 

「一人一教科だけ『皆の前』拒否権」、ちょっと良く思えてきました(笑)