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あるひ、おじいさんはおばあさんにたのまれて
やまにたきぎあつめにいきました
そこで
ひとりさびしそうにふさぎこんでいるみどりおににきづきました
おお、みどりおにくんじゃないか
おおきくなったのう
どうしたんじゃ こんなところで
おじいさんとみどりおにはしりあいでした
いつだったか、おじいさんがこのやまのなかでえらいめにあって
しにそうなくらいこまっていたときにたすけてくれたのがこのみどりおにでした
おにというとこわいイメージがありますが
ひとにやさしいおにもむかしはいたのです
ああ、おじいさん、おひさしぶりです
じつは、ぼくのおにのむらでは、
おおきなこぶのあるおにじゃないとむすめおににモテないんです
なのにぼくには、いいとしになってもこぶがでてこなくて・・・
それで、むらいちばんのデカこぶにそだったきいろおにが
むらじゅうのむすめおにをひとりじめしてしまったんです・・・
どうにもできないじぶんがなさけなくて
こんなところでぼ~っとしてしまっていました
( 3につづく)
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