こうきちの小屋 はるのこうきち雑記ノート

抱きまくら抱きしめて眠るおじさんの日々

こぶとるじいさん の おにせいばい 1

 1,

むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがおりました
ふたりでまじめに
はたけしごとをして
ふたりなかよくラブラブですごしておりました

じつはこのおじいさんは、いきもののからだから「なくてもよいもの」をとりはずす
(たとえば「おやしらず」を。たとえば「やえば」を。たとえば「こぶ」を。
一番すごかったのはおばあさんのおなかの中から「もうちょう」を。)
そういったものをとりはずす
そんなとくしゅのうりょくをもっていました

なぜこんなのうりょくがそなわっているのか
おじいさんもわかりません
でも、できるのです

こののうりょくをいかしてまちでしょうばいをはじめれば
ひともうけできたのかもしれませんが
おじいさんはそうしませんでした

おじいさんののうりょくをどこでどうしったのか、
ごくまれにおじいさんをたよってくるひとがいて
どうしてもこまっているばあいはとってあげることもあったそうです
でも、けっしておれいはうけとりませんでした

おじいさんはうまれそだったむらで
おばあさんと
せっせとせっせとはたけしごとをつづけてきました

おじいさんはやさいをつくるのがだいすきでした

( 2につづく)

haruno-koukichi.hatenablog.com