「修羅の門」18巻より
海を渡った先のアメリカで人種差別的逆風を受ける主人公・陸奥九十九。言いがかりをつけ暴徒と化したアメリカ人たち。陸奥九十九はその暴力に対して受けて立とうとするが。
そんな中、アフリカ系アメリカ少年(ダニー・マクガード)が、今のその場面において主人公陸奥九十九には全く非はなかったことをその場にいたアメリカ人たちに訴え、場が収まった。その後のシーン。
P108,109
「ローマンが負けた相手があんたでよかった・・・・
サ・・サインもらえるかい ニンジャボーイ
このシャツに
あ・・・・でもペンもなにも持ってないや・・・・」
「名前はなんてんだ・・・・!?」
「え・・・・
ダ・・ダニー・マクガード」
「オレはムツ・ツクモだ
ダニー・マクガード・・
おまえの名前は一生忘れない
サインのかわりにならないか!?」
「う・・
ううん
ううん」
いいこと言うなあ、陸奥九十九。ダニー・マクガード少年はうれしかっただろうな。
一生忘れないと思っていた相手の名前を忘れてしまったことがある私には、耳が痛いというか胸が痛むというか・・・
その時の私は求めに応える側ではなかったので、立場は全然違うのだが。
でも、いいこと言うなあ、陸奥九十九。
ちなみに、私が「一生忘れないと思っていたのに名前を忘れてしまった相手」は、ヒッチハイクで600km乗せてくれたトラック運転手さん。
この過去記事で触れているのだが、あれは私にとって、とても良い思い出になっている。
haruno-koukichi.hatenablog.com