こうきちの小屋 はるのこうきち雑記ノート

抱きまくら抱きしめて眠るおじさんの日々

さかあがり成功のカギは「だんごむし10秒」

はるのこうきちと申します。「将来、絵本作家になれたらいいなあ・・・」と思っているおじさんです。

2010年に「ぼくはてつぼうがすきじゃない」という絵本を自費出版しました。

その直後に、新聞の読者投稿欄にこんな記事が載っていました。
(保管していないので記憶頼りになりますが・・・。)

「子供が逆上がりできるようになる絵本だというから買ってみたのに、父親と一晩遊んだだけで『翌日できるようになっていた』なんて、そんなに簡単だったら苦労はしないよ。買って損した。」
単語単語は違うかもしれませんが、そんな内容でした。

「え?これって俺の『ぼくはてつぼうがすきじゃない』のことかな・・・?」とブルーな気持ちになりました。

作中、私は「さかあがり成功のカギは『だんごむし』が10秒できること」というのをきちんと盛り込んだつもりでいました。

「だんごむし」というのは、鉄棒から自分のあごが出るか出ないかくらいまできちんと腕を曲げて、足は地面から浮かせて胸に引き寄せて。
と、そういう状態です。
その状態を10秒キープできる腕力があれば、逆上がり成功は見えたも同然です。
(と、参考文献として巻末に載せた「体育アドバイス本」にもそう書いてありました。)

巻末の「おまけコーナー」でも、「だんごむしを10秒できる子だった大丈夫!」と書きました。
ストーリー上も、主人公の少年は一ヶ月かけて逆上がりに必要な筋力を獲得しました。

「お父さんと一晩遊んだ」、それだけでできるようになったわけじゃないですよ(汗)

ただ、そういうことになってしまった原因、一つ思い当たることがありまして。

「だんごむしを10秒できないと、逆上がりはできない」という「マイナス×マイナス」の表現にしてしまうと、「ぼく、とてもじゃないけど『だんごむし10秒』なんてできないや・・・」とあきらめて、チャレンジする気すらなくしてしまう子がいそうだったので、それはやめました。

ストーリー中では「ぼく、だんごむし10秒、できるようになったよ」とだけさらっと書き。
巻末の「おまけコーナー」でも、「だんごむしを10秒できる子だった大丈夫!」と「プラス×プラス」の表現にとどめ。
だから、あまり印象に残らなかったのだろうな、と思います。

その総括を踏まえて、強調しておきます!

逆上がり成功のカギは「だんごむしが10秒できること」、です!

鉄棒を使って実際の逆上がり(の失敗)だけを繰り返しても、「なんかできる気しない・・・」となるだけかもしれないです。

タオルの引っ張りっこをして腕力を鍛える。
だんごむし10秒が楽になるように、おやつを減らしてちょっと体重を減らす。
鉄棒を握らず、そういうアプローチでもいいと思います。

「ぼくはてつぼうがすきじゃない」刊行後に、NHKの教育番組で「逆上がりができない子ができるようになるか」を追いかけているのを見た記憶があります。
何人かいた中の一人の子は、家族に協力してもらってタオルの引っ張りっこで腕力を、雑巾がけで脚力を鍛えていました。
その子は数週間後だったか、くるんくるん連続で逆上がりできるようになっていました。

逆上がり成功のカギは「だんごむしが10秒できること」です。

自作では遠慮がちにしか書かなかったので、ここで強調しておきました(^-^)

 

 

小学校の「苦手な体育」を1週間で攻略する本 (「勉強のコツ」シリーズ)

※参考文献として巻末に載せた「体育アドバイス本」はこちらです。だんごむし10秒ができなければ、一週間で攻略は無理ですけどね(^^;