20代に村上春樹さんの著作を好んで読んでいました。村上朝日堂シリーズなどエッセイも好きでした。
その後も、「そうだ、村上さんに聞いてみよう」シリーズ(?)はじめ、図書館で見かけると読ませていただいていましたが、「1Q84」以降は読めていません。
数冊に渡る長編は、当時の(そして今の)私には無理っぽくて・・・。そんなおじさん、こうきちと申します。
私が読んだことがある中で一番好きな長編なら「ダンス・ダンス・ダンス」かな・・・の私ですが、この「ノルウェイの森」も好きでした。
でも、私の周りの現実世界は、この小説内の世界とはかけ離れていて・・・。
私の周りの現実世界はこの小説の主要人物たちの世界とはあまりに違っていて、もっとがさつだったり思慮に欠けていたり・・・。と思っていたのは私だけかもしれず、私が逆に誰かの目にはそう映っていたかもしれません。
とにかく、この小説の世界に浸り過ぎると私自身が現実世界に帰ってこられない(=現実世界ででうまくやっていくのが空しくなる)そんな可能性もあり、なるべくこの小説の読み返しは避けるようにしていました。
逆にいうと、この小説の登場人物たちのやさしさや繊細さに強く惹かれていました。
突然ですが、ネット上などで「甲子園の高校球児が自分より年下になると、そのことに違和感(or感慨)を覚える」というような胸の内をよく目にします。
それ、私もわかります^^
随分昔になりますが、それを感じました。
それに近いのか遠いのかわかりませんが、「ノルウェイの森」の登場人物の中で私が大好きだったレイコさん、そのレイコさんの作中の年齢よりも自分が年上になったことに「ああ・・・、そうなんだ・・・」と、感慨深い心境になったことを、今日久しぶりに思い出しました。