こうきちの小屋 はるのこうきち雑記ノート

抱きまくら抱きしめて眠るおじさんの日々

わが子とガチャガチャと私

わが子が「自分のお小遣いでどうしてもやりたいガチャガチャがある」と言ってきた。
「置いてあるお店に連れて行ってほしい」と。

小さい頃はガチャガチャを見ると「ほしい!」「やって!」と癇癪を起しまくっていたわが子が、ガチャガチャに関心を示さなくなって数年。
わが子が成長したそんなここ数年を感慨深く思う。

そんなわが子が久しぶりにガチャガチャやりたいと。自分のお小遣いで。
「いいよ」と応じる。

実は前日、わが子の心を波立たせるような大変なことがあったのだが、その影響も見せずに気丈に過ごしてくれていたので、それに報いてあげたい気持ちがあった。

ただ、私自身が数年前に「わが子を喜ばせたい」という名目で、バスボール(おまけの中に『レアもの』扱いのものが混ざっているバスボール)を買いまくってしまった反省があり、わが子には「止まらなくなるから、回数を決めよう」と提案し、「2回」に決まった。

ガチャガチャコーナーに到着。
目当てのガチャガチャに入っているのは全5種類。そのうち、欲しいのは一つだけ。
わが子、2連敗。
実はわが子、先日も一回だけ自分のお小遣いで撃沈しており、3打数無安打で終わる。

前日の大変な出来事のこともあり、どうしてもかわいそうに思えた私は「お父さんのおごり」ということで2回分を手渡した。
・・・が、またも2連敗。
トータル5回やったのに、手に入らず。
わが子、残念そうではあったが、しっかりあきらめをつけたようだった。

別の用事を済ませ、おつりで100円玉ができた私は「もう一回だけ、おごり」とプレゼントした。
・・・が、わが子またも撃沈。
全5種類で6回やったのに、手に入らず・・・。

車に戻ったが、前日からのこともあってどうしてもかわいそうに思った私は
「もう一回だけ、行くか?おごるよ。ここまでやってこのまま帰るのは悔しいし」と伝えた。

わが子は「もういいよ。多分出ないと思う」ということで、辞退した。

おごりの分もあるとは言え、自分で回して結果が出なかった「引きの弱さ」に打ちのめされ、同じ思いを重ねたくない気持ちもあっただろう。

でも、「止まらなくなるよ」とアドバイスしていたくせに本当に止まらなくなっている父(私)を見て、思うところもあったのだろう。
踏みとどまれたわが子をとても偉いと思った。

欲しかったものが手に入らず、わが子がかわいそうだったが、長い目で見るとこの大惨敗はわが子にとって良い経験になったように思う。

「普段あれだけ節約しているお父さんがこんなふうになったりするんだ・・・」という、反面教師としての私の姿を見せてしまったことも含めて。

 

 

 

 

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