先日、妻が体調不良で入院した。
妻の体調が著しく悪い事実は家族全員で共有していたので、ここのところ全面的にサポートしていた。
「こうきち、夜の部の労働」と称して、仕事から帰宅した私が(夕食セルフからの)全員分の皿洗い、いつもの受け持ちである翌朝出しのゴミまとめ&風呂掃除に加えて、夜のうちに洗濯(取り入れ・洗い・干し)等、全部やるようにしていた。
だから「こんなになるまで気づいてやれなくてすまぬ」的な自責の念はなかった。
病院に行くように促したのも私だし(苦笑)
妻が自責の念にかられていた。
「こんな大ごとになるまで病院に行かずにすみません。失敗だった・・・」と。
妻は何人もの医師に
「生きている人間でこの数値がこんなに低いのを初めて見たよ」
と言われたそうだ。
妻は一週間弱、入院した。回復のための治療と安静療養のために。
早い段階で「命に関わることではない」と聞かされたので安心したが、最初は私も動揺した。
お母さん大好きのわが子も内心かなり不安になっただろうが、不安な様子は見せずに持ちこたえてくれていた。
(後日、妻は医師から「(あの数値だと)死んでいてもおかしくなかったんですよ」と言われたらしいが、まあ、その時はそれを言われなくてよかったと思う。)
妻不在の一週間弱。
わが子はとても協力的だった。
聞き分けがないようなことは一度もなかった。
(元々、ここのところそういうことはもう無いのだが、状況が状況だけに、不安定になることも予想されたが、それは一切なかった。)
わが子は気丈に頑張ってくれた。
私がガチャガチャでわが子の頑張りに報いてあげたいと思ったのは、そういう事情からだった。
(そのへんについてはこちらの過去記事に書いた。)
haruno-koukichi.hatenablog.com
入院中の妻から夜に「ヒマだ。眠れないし」とラインが入った。
私は、これまでに妻が私にラインで送り付けてきた「おもしろ写真」を全部送り返してあげた。
私の頭頂部が寝ぐせで鬼太郎の妖気アンテナみたいになっている(そして私はそれに気づいていない)。そんな写真。
あるいは、テレビドラマでよく見る「刑事に腕を背中側にねじり上げられているような体勢」、
なぜかそんな体勢で私が横向き昼寝をしている、ただそれだけの写真。
(なんでそんな体勢で寝ているの?透明人間の柔術家にやり込められているの?)
その他いろいろ、もうここぞとばかりに送り返してあげた。
一番おもしろかったのは、わが子の「ナイトクローラー(Uma)」
その晩に撮ったものではなく、以前妻から送られてきた写真。
わが子がふざけてパジャマの長ズボンを思いっきり胸まで引き上げて、腕もその中に入れ込んで。
それだけ引っ張り上げているので、ズボンがお尻の割れ目に食い込みまくって。
(その晩、私がその写真を「尻星人」と名付けた。)
個室入院ではなかったから周囲の迷惑にならぬよう妻は笑いをこらえねばならず、妻からは
「やめれ」
「もうやめれ」
「やめてけれ」
とラインが入り続けた。
私とわが子は(そしておそらく妻も)ちょっと変なハイテンションになっていた。ラインで写真を送り付け合った。
超楽しかった。
私とわが子が爆笑し続けた夜だった。
妻は別拠点で二手に分かれてしまったが、旅行先での夜のようだった。
私は一言もそういう感想を口にしていないのだが、後日、わが子も「旅行みたいだったね」と笑っていた。