こうきちの小屋 はるのこうきち雑記ノート

抱きまくら抱きしめて眠るおじさんの日々

鈴木忠平「嫌われた監督」前夜(?)、『落合博満伝説』

はるのこうきちと申します。「将来、絵本作家になれたらいいなあ・・・」と思っているおじさんです。

今回の書き込みは「落合博満は武芸者だ・・・しかも達人中の達人」という私の感想が終着点です。
私のつたない記事だけだと、野球に関心がない方にはそのすごさが伝わらないかもしれないなあと危惧しております(^^;

落合博満さんといえば、朴訥・寡黙なイメージがありますが、実際はちょっと違うようです。
お酒を飲みながら盟友である森コーチと野球談議(のような雑談?)をしている番組を観たことがありますが、その時は超気さくな感じで面白かったです^^

落合監督は現役選手時代もすごかった。

ヒットを2000本打つと名球会入りという名誉が与えられます。(本題からは逸れますが、落合博満さんは訳あって入会拒否したそうです。)
2000本もヒットを積み重ねるというのはそれだけ大変な超一流の証なのですが、落合博満さんは節目節目の500本目、1000本目、1500本目、2000本目を全部ホームランで決めています。狙ってホームランで決めていったのだそうです。
(これは有名な話です。他の選手だとちょっと考えられないことです。ありえないことです。考えられませんよ!)
選手としても次元が違ったんだろうなあ・・・と感じざるをえません!(あばれる君風)

それで、次に書くことも有名な話ですが、シーズン前のキャンプイン、練習再開当初だったか。
そういう時期は速球に「正対」して、速球をバットで薙ぎ払うというか、打ち払うというか、そういう練習をしていたそうです。
子供用のビニールボールじゃないですよ。
プロが使う硬球で。そこそこのスピード(110kmくらい)の球で、ですよ!?
110㎞といったら、甲子園には遠いにしても、公立高校野球部の運動神経がいいエースが投げるくらいの球ですよ、たぶん。
(それより少しは遅いかもしれませんが、素人には怖いくらいのスピードだと思います。)
そんな球が顔面や下腹部の急所に当たるかもしれないんですよ!?もし打ち払い損じたら。なのに平然とこなしていく。

武芸者だ・・・。しかも達人中の達人。
私はその話を知った時、そう思いました。

以上です。
で終わったら、タイトルの書籍に触れずに終わってしまいますね(笑)

鈴木忠平「嫌われた監督」
プロ野球中日ドラゴンズ監督としての落合博満さんを8年間取材した著者による一冊。
第32回(2022年)ミズノスポーツライター最優秀賞
第53回(2022年)大宅壮一ノンフィクション賞
第44回(2022年)講談社本田靖春ノンフィクション賞

すごいですね。

単行本としては読めていないのですが、週刊誌の連載で読ませていただきました。

私は落合博満さんが所属していたロッテのファンでも中日のファンでも巨人のファンでも日ハムのファンでもないのですが、落合博満さんには畏敬の念を抱いていました。わが道を行く。貫く。結果も出す。その感じが。
落合博満さんご自身の著書「コーチング」「采配」も発売直後に読みました。

で、「嫌われた監督」。面白かったです。これだけ賞を取っているんだから私が言わなくてもわかりますね(苦笑)

落合博満さんといえば、解説者の時もすごかったです。
予言のように言った通りの展開になって。そういう中継を観たことがあります。
何か、見えている次元が違うんだろうな・・・と思いました。
そんな落合博満さんが監督をやればこうなるんだろうな、と。
(もちろん、優勝は選手の頑張りやサポートスタッフの尽力あってのものですが。)

落合博満さんが監督ラストの時に見せた涙(たしか、そういうシーンがあったと思います)
監督業のプレッシャーのすごさや落合博満さん本来のお人柄等を感じたシーンでした。

※「速球に『正対』して、速球をバットで薙ぎ払うというか、打ち払うというか、そういう練習をしていたそうです。」
これは貼り付けたユーチューブの17分40秒あたりから登場します。


www.youtube.com

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか (文春e-book)